ユーザーの頭の中を覗く!検索意図の考え方とは
SEO対策を進めることでホームページへのアクセス数を増やし、問い合わせや相談、場合によってはホームページから直接販売したいと考えている方が増えています。
そこで、インターネットを使って上手くいくSEO対策の方法を探し、マネして1ヶ月くらいやってみるのですが、なぜか上手くいかない。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?また、同じようなことをしているのに、どうしてスルスルスル~と上手くいくところがあるのでしょうか?
この違いの原因として多いのが、SEO対策を行う上で欠かせない「コンテンツ」を作るときに、検索しているユーザーの「検索意図」と、あなたのコンテンツの内容が乖離しているから。
今回は「検索意図」とは何か。検索意図を見つけるのは、どうすればいいのか。コンテンツマーケティングを6年以上継続し、ホームページから集客できているSONIDOがお話していきます。
1: 検索意図って何だろう?
はじめに「検索意図」についてお話します。よくあるのが、有名企業にお勤めだった人が「○○コンサル」とか「○○役員」という肩書きで、あたかも上手に話しをまとめている内容もあるのですが、正直なところ大手企業向きの内容なので、中小企業様や個人事業主様には役に立たないケースが多いです。
僕たちにとって本当に役立つ「検索意図」とは何かを理解しておきましょう。
(1)検索するとは
まず「検索する」とはどういうことかを明確にしておきたいと思います。
消費者や企業担当者の多くは、パソコンやスマートフォンを使って次のような方法で検索しています。
- Googleで検索
- Yahoo!で検索
- MSNで検索
また、最近ではSNSの利用が拡大したことで、
- Twitterで検索
- Instagramで検索
- Youtubeで検索
人によっては「LINE」で検索している人もいます。
「検索する」とは、こうした検索しやすくカスタマイズされたプラットフォームを使うことを意味しています。そして、こうしたプラットフォームから検索されたことで、僕たちのホームページやコンテンツへ流入が生まれます。
間違っても、極少数の人だけが使っているプラットフォームで探すことを「検索する」と僕たちは考えるのは危険です。
僕たちは大手企業ではありません。知名度もありません。資金もありません。○○コンサルなどが言うような「かっこいい」方法で集客はできません。
もっとドロくさい、既に多くの人が使っている場所に乗っかり、そこから生み出される結果をかすめ取る。これくらいの気概が必要です。
(2)検索意図とは
「検索する」という意味がわかっていただけたと思いますので、次は「検索意図」についてお話したいと思います。
検索意図とは「検索」と「意図」という、2つの言葉から成立しています。
- 検索→先ほどお話しした内容
- 意図→探している人の疑問(なぜ)
このように考えるとわかりやすいと思います。二つを組み合わせると
「なぜ検索しているのか?」
検索意図とはこういうことです。
そして、もう一歩踏み込んで検索意図を考えるなら、
- どういう背景で
- どういう目的で
- どうすれば
この3つが絡み合っていると考える必要があります。
例えば次のようなキーワードで検索している人がいるとすると、こんな検索意図が考えられます。
- ホームページをかっこよく改善したい
- ホームページが古いので改善したい
- ホームページで集客できるように改善したい
こういうのがあります。また、別の視点で考えると、
- ホームページの改善方法を知りたい
- ホームページを改善できる業者を知りたい
- ホームページを改善する意味を知りたい
- ホームページを改善するメリットやデメリットを知りたい
いかがでしょう。2つの言葉を組み合わせた検索キーワードで、様々な背景や目的、どうすればいいのかという「意図」が出てきます。
あなたのホームページも、このような視点で意図を考えてみてください。ホームページと集客の関係性について、これまでと違った見え方ができるはずです。
2: 検索意図には3つの種類がある
検索意図には大きく分けて3つの種類があると言われています。
(1)情報を集めたいタイプ
もっとも多い検索意図のタイプが「情報収集タイプ」です。
何か自分が興味を持ったこと、知りたいことが出てきたとき、反射的にスマートフォンで調べたことはないでしょうか。
こういう行動から生まれる検索意図です。
何かを購入すると決めているわけではありません。何を取り寄せようと考えているわけでもありません。「何かいいこと(情報)はないかなぁ~」という状態で探しています。
このタイプは量的に見ても多いグループですが、今すぐ客にはなりません。これから少しずつ教育していき、成長してもらう必要があります。
中小企業や個人事業主の場合、かなり趣味性が高いとか、市場で尖っているとか、いわゆる「マニア」「オタク」度が高いなら、このタイプを集めて教育すれば「今すぐ客」になりやすいです。しかし、趣味性や市場での尖った部分が少ないのなら、正直なところ大手企業に育成を委ね、大手企業によって成長した「今すぐ客」だけを掬い取る方が良いと思っています。
中小企業や個人事業主でも、売上よりも知名度をアップさせたいという考えがあるのなら、このタイプを意識してください。
(2)○○をしたいタイプ
僕たちが狙いたいのがこのタイプの検索意図を持っている人。
「購入したい」「資料請求したい」「問い合わせしたい」という人です。
このタイプの検索意図の特徴として言えることは、検索キーワードが3文字以上で構成されていることです。
例えば、「ホームページ 改善」ではなく、「ホームページ 集客 改善」というように「○○をしたい」という目的が明確になっています。
目的が明確になっているということは、本人も問題点を理解し、改善できることを知っており、積極的に探していることを意味しています。
「今すぐ客」になりやすいタイプです。僕たちが強く意識する検索意図のタイプです。
(3)○○ページを見たいタイプ
このタイプは知名度がないと取り込むのが難しいケースです。
例えば、
「楽天」と検索する人はこのタイプです。最初から「楽天」を見たいので「楽天」と検索しています。
企業であっても、「アップル」と検索されるような状態ですから、僕たちとしてはあまり関係ありません。
検索者の目的は明確になっているのですが、意図の先にあるものが僕たちではなく有名なサイトのピンポイント指名です。
3: ユーザーの考え=検索意図の考え方
ユーザーの頭の中で起こっている検索意図を考えるとき、次の方法が役立ちます。
(1)キーワードから予測
もっとも簡単なのが、入力して検索したときのキーワードから予想することです。
検索されているキーワードについては、
- Googleキーワードプランナー
- Googleサーチコンソール
まずはこの2つから得ることができます。
予測するときですが、単語が3つ以上使われているキーワードの方が目的も明確なので予測しやすくなります。
反対に1つの単語だけのキーワードは大変難しいです。例えば「ホームページ」というキーワードの場合、何を目的に探しているのか(意図)が曖昧になります。予測するのは大変難しく、予測したとしても範囲が広がるばかりで混乱します。
こういうのは大手企業に任せましょう。僕たちは3つ以上の単語で出来たキーワードから予測するのがおすすめです。
(2)上位表示コンテンツの特性
キーワードの次に検索意図を見つけやすいのが、検索した結果、上位表示された他社のコンテンツの特性を見ることです。
上位表示されているということは、検索意図に相応しいとGoogleが評価している証拠です。そこで、どのような内容になっているのかを観察してみてください。
比較的簡単に検索意図がつかめます。
(3)分析から得る
Googleサーチコンソールの結果を分析することで、検索意図を知ることができます。
あなたのホームページへ訪問するきっかけになっているキーワードがわかりますから、どういった検索意図の人が多いのかを知ることができます。
あなたのサイトだけに意味のある検索意図を知れるということは、今すぐ客を集めやすいということにつながります。
4: なぜ検索しているのかを理解しよう
検索意図を考えるとき、常に意識してもらいたいのが
「なぜ検索しているのか」
という視点です。
人は自分の時間を使って、意味の無いことを検索して楽しみたいとは考えていません。今や「コスパ」よりも「タイパ」を重視される時代です。やることが増えています。入ってくる情報も増えています。要するに暇がないのです。
このような状況でありながら検索しているということは、その瞬間だけかもしれませんが、とても重要な目的が湧き上がってきているのです。
「なぜ」という問いかけは視点を高めてくれますし、広げてもくれます。
もう一度いいます。
「意味(目的)も無く検索する人はいません」
自分の思い込みで検索意図を創作するのではなく、「なぜ」と問いかけてみてください。これはとても大事なポイントです。
5: まとめ
検索意図を知ることで、集客力が高まります。また、検索意図を考えることはSEO対策にも有効です。これらはホームページを運営する上で、欠かせない視点でもあります。
キーワードや自分の思い込みで「意図」を創作してはいけません。必ずユーザーの視点で「なぜ」と問いかけて考える必要があります。