Facebook広告をやるなら知らないと損!フェイスブックピクセルの使い方
インターネットで広告を出すのなら、思いつくのは「PPC」や「リスティング」などの広告ですね。
でも、インターネットを使った広告の中で今もっとも費用対効果が高いと言われているのが「Facebook広告」です。
以前からFacebook広告はありましたが、1年半くらい前までは費用対効果がそんなに高くありませんでした。
「いいね」はクリックされるけれど、実際に自分たちのサイトへ誘導できなかったり、誘導してもターゲットではない人が訪問していて、販売に結びつかないということもありました。
でも、最近のFacebook広告は、あのGoogleの広告よりもクリック率も高いと言われています。
(出典:Adobe Q2レポートより)
そんなおいしいインターネット広告となったFacebook広告ですが、いくらクリック率が上がったといっても、僕たちが行わないといけないことは「測定」です。
広告の表示に対して、どれだけのクリックがあり、その先でどれだけ販売出来たのか。
マーケティング的には「コンバージョン」と言われる状態ですが、この「コンバージョン」したのがどれくらいなのか、ということを「測定」しなければ広告を出すことがプラスなのかマイナスなのかを判断できません。
そこで、今回はFacebook広告を使うときには、知っていないと必ず損するとも言える「フェイスブックピクセル」についてお話していきます。
それでは早速はじめていきましょう。
まずは、おさらいの意味も含めて「Facebook広告」について、簡単に説明していきます。
目次
1: Facebook広告とは
Facebook広告とは、Facebookのタイムラインのニュースフィードや、タイムライン横のサイドメニューに表示される広告のことです。
パソコンとスマホでは表示のされかたが違いますが、どちらもニュースフィードには広告が表示されますので、Facebookを使っている人の目に留まりやすいのが特徴でしょう。
また、広告がニュースフィードの中に混ざって流れてくるので、気を引くことができれば、他の広告よりもクリックされる確率が高くなります。
Facebook広告は、細かくターゲットを絞って広告を表示できるので、クリック率だけではなく、広告費も少額から始められるというメリットがあります。
主にFacebook広告でターゲットとして絞れる項目は、
- 国や地方
- 都道府県や市町村
- 郵便番号
- 性別
- 交際ステータス(既婚・独身とかですね)
- 学歴
- 勤務先
- 役職
- 趣味
- 所属しているグループ
- 「いいね」したページ
などがあります。
これは今までの広告とは違い、個人を絞ることができますので、広告の反応率が上がるというわけですね。
このように、ターゲットを細かく絞ることができるので、効果的な広告を出すことができますが、忘れてはいけないことがあります。
それは、広告に対する費用対効果です。
広告費に対して、どれだけ効果があったのか。
一人の顧客を獲得するために、広告費はいくら必要だったのか。
ひとつの商品やサービスを販売するために、広告費はいくら必要だったのか。
この部分を押さえておかないと、結果的にマイナスになっていた。
ということでは、笑えませんよね。
そして、広告に反応するターゲットと、反応しないターゲットを知る必要もあります。
どんな広告の画像には反応があり、どんな画像には反応がないのか。
どんな文章には反応があり、どんな文章には反応がないのか。
ちなみに広告の写真での反応率の実験結果で、
未来を創造させるよりも、苦痛を感じさせる写真の方が効果が高いという結果がでているそうです。
このようなことを測定しておかないと、広告が上手くいったのかどうかは「勘」か「運」ということになります。
これでは、再現性がありませんからもったいないですよね。
広告は再現性を持たせることで、安定した集客や売上を作り出すものですから、「なんとなく、いいんじゃない」ではダメなのです。
ということで、次にお話するのが、Facebook広告の成果を測定する「フェイスブックピクセル」についてです。
2: Facebookピクセルとはナニ?
フェイスブックピクセルとは、Facebook広告を出すことで「どんなターゲット層が反応したのか」または「反応しなかったのか」を測定し、測定結果を使って広告を最適な状態にするための仕掛けです。
この仕掛けは「JavaScript」と呼ばれる、ホームページの内部に記述されている「プログラムコード」です。
このピクセルを活用することで、Facebookを見ている人の機械(パソコン、スマホ、タブレットなど)に関係なく、広告に反応した人の行動を追跡し、Facebook広告の効果を引き上げることができます。
3: Facebookピクセルでデキルこと
フェイスブックピクセルでデキルことは、大きくわけると次の3つです。
・Facebookを見ている人の機械に関係なく、成果を測定できる
どんな行動(経路)で広告をクリックしたのか。
スマホを使っているときに反応したのか、パソコンを使っているときに反応したのか。
どんな条件が重なったときに、成果に到達したのかがわかります。
・特定の行動をした人を見つけられる
商品の購入、カートへ追加など、ホームページで特定の行動をした人を抽出できます。
そして、特定の行動をした人向けに、反応しやすい広告を出すことができます。
・広告を絞って出せる
成果に到達しやすい人を選んで、広告を出すことができます。
商品購入や問い合わせをした人には、一定の特徴があるはず。
その特徴を測定した結果から導き出すことで、より効果的な広告を、効果が期待できるターゲットに出すことができます。
4: Facebookピクセルの設定方法(基本編)
それでは、具体的なフェイスブックピクセルの設定方法をお話しします。
4.1: ピクセルベースコードを追加しよう
(1)ピクセルを作成する
①Facebookの広告マネージャのメニューから[ピクセル]を選びます。
②次の画面が表示されるので、画面下部の[ピクセルの作成]ボタンをクリックします。
(2)ピクセル名を入力する
①ピクセル名を入力します。漢字でもアルファベットでもOKです。
②利用規約に同意して、次へをクリックします。
③「コードをインストールして有効にしましょう」と表示されます。
(3)ピクセルベースコードを取得する
ピクセルベースコードとは、あなたのウェブサイトのすべてのページに貼り付ける「JavaScript」で記述されたコードです。
ピクセルベースコードを貼り付けないと、ピクセルを活用できません。
①ピクセルコードをインストールと出てくるので、コードを貼り付けを選択します。
②表示された「ピクセルベースコード」をクリックしてコピーします。
③Nextをクリックします。
(4)取得したピクセルベースコードをサイトへ貼り付ける
あなたのウェブサイトへ、取得したピクセルベースコードを貼り付けましょう。
ウェブサイトのHTML内にある <head>~</head>の中に貼り付けましょう。
4.2: イベントコードを追加しよう
(1)測定したいコードを選ぶ
①画面に表示された「イベントコード」の中から、測定したいものを選んでコピーします。
ウェブサイトアクション | 標準イベントコード |
---|---|
コンテンツを表示 | fbq(‘track’, ‘ViewContent’); |
検索 | fbq(‘track’, ‘Search’); |
カートに追加 | fbq(‘track’, ‘AddToCart’); |
ウィッシュリストへの追加 | fbq(‘track’, ‘AddToWishlist’); |
チェックアウトを開始 | fbq(‘track’, ‘InitiateCheckout’); |
支払い情報の追加 | fbq(‘track’, ‘AddPaymentInfo’); |
購入 | fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value:’0.00′, currency:’USD’}); |
リード | fbq(‘track’, ‘Lead’); |
登録完了 | fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’); |
イベントには9種類ありますので、測定したいページの行動にあったものを選びましょう。
(3)取得したイベントコードをサイトへ貼り付ける
あなたのウェブサイトへ、取得したイベントコードを貼り付けましょう。
</head>の下に貼り付けてください。
ピクセルベースコードは変更しないでください。
先に貼り付けた「ピクセルベースコード」の中には、追加しないようにします。
必要なウェブサイトのページに、イベントコードの追加が出来れば完了です。
5: Facebookピクセルを使った広告の成果を測定
5.1: 広告を作成する
①ウェブサイトへ「ピクセルベースコード」と「イベントコード」を追加できたら、広告を作成します。
②広告作成ツールから、[ウェブサイトでのコンバージョンを増やす]をクリックして次に進みます。
③広告に使用するピクセルをドロップダウンメニューから選びます。
④広告を表示するターゲットや予算を設定します。
5.2: 成果を測定する
広告が制作されていると、広告マネージャから広告の結果を見ることができるようになります。
結果がどれくらいなのか、コストはどれくらいかかっているのか。
「勘」ではなく、具体的な数値で見れますので、うまくいっているのか、改善しないといけないのかが、ひとめで判断できます。
6: まとめ
このように、Facebook広告を使うなら、フェイスブックピクセルを活用しないと、広告費が無駄になる可能性が高くなります。
もう少し改善すれば、5倍、10倍、20倍と反応が変わったかもしれないのに、勘に頼っていたから反応が横ばいのままだった。
これではせっかく広告を出していても、もったいないですよね。
また、反応するターゲットの特性がわかれば、そのカテゴリーや特性が同じ人がいるところへ、広告費を集中させることもできます。
まんべんなく広告を出すのではなく、ターゲットを絞るところを数値から見つけ、より精度の高い集客を実現するためにも、ぜひ「フェイスブックピクセル」を活用してもらいたいと思います。
参考サイト:https://www.facebook.com/business/help/952192354843755