【無視できない】ロングテールSEOとは?導入のメリットとデメリットは?
「SEOを制する者はネットを制す」という標語も出てくるほど、検索エンジンのランキング(SEO)対策はサイト運営を行う企業にとって非常に重要なものとなってきています。
最も一般的に行われているのは「キーワード対策」です。
大半のユーザーは何か特定の話題やテーマに関して調査を行なう時、GoogleやBingなどの検索エンジンにキーワードを入力して情報検索を行い、表示されるリストの中から該当すると思われるサイトを閲覧していきます。
なのでサイトを運営する企業側としては、より多くのユーザーが関心を持つキーワードについて解説したページやコンテンツをサイト内に作成することによって、検索を行うユーザーを出来るだけ多くサイトへ呼び込もうとするわけですね。
しかし、検索回数の多い「人気キーワード」に関するサイトの数は既に数多く存在しているため、単一のキーワードだけで検索ランキング上位を目指すのは容易なことではありません。あなたも管理する自社サイトの検索ランキングがなかなか上昇してくれないという悩みを抱えているかもしれません。
こうした難しい状況を打破するための有効なSEO対策として注目を浴びているのが「ロングテールSEO」という手法です。
目次
ロングテールSEOの基本概念
「ロングテールSEO」を理解するためには、まず「ロングテールキーワード」という用語を理解する必要があります。
「ロングテールキーワード」とは、ネットユーザからあまり検索されず競合される可能性が非常に低い用語のことで、「ニッチ(隙間)キーワード」とも呼ばれます。
目安としては「1カ月の間に検索された回数が500回未満」とされています。これに対し、1カ月の検索回数が3000回以上のキーワードは「ビッグキーワード」と呼ばれています。
それで「ロングテールSEO」とは、「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」を組み合わせた「複合キーワード」を念頭においてサイトコンテンツを作っていく手法のこと、と定義されています。例えば「自動車」という単一のキーワードで検索すると、自動車に関わるあらゆるテーマのサイトが表示されます。
一方「自動車、歴史、20世紀」や「自動車、ブレーキパッド、異音」といった複合キーワードで検索した場合、該当するテーマはかなり限定されるため、ランキング表示されるサイト数はかなり少なくなります。
このように「複合キーワード」に沿ったテーマのコンテンツを作ることで競合するサイトの数を減らし、アクセスしてもらえる可能性を高めようというのがロングテールSEOの狙いです。
ニッチキーワードをばかにしないで~
「ニッチキーワード対策なんて役に立たないのでは」と考える人もいることでしょう。しかしサイトアクセスに関する統計調査によれば、人気サイトを訪れるユーザーのおよそ8割は「ビッグキーワード」による単一検索ではなく、「複合キーワード」による検索を実行した結果としてサイトを見つけていることがわかっています。
なのでロングテールSEOはサイトへの新規アクセスを獲得するための非常に現実的な手法と言えるわけですね。
ロングテールSEOを導入した場合のメリットとデメリット
ロングテールSEOを活用してサイトへの集客を図ることには「コンテンツの充実」と「競合しにくい」という2つのメリットがあります。
ロングテールSEOのメリットその1:コンテンツの充実
ロングテールSEOではサイト内にあるそれぞれのコンテンツが複数の異なるキーワードに対応するよう調整する必要があります。
その結果、サイト内の情報量は非常に多くなり、また各コンテンツの内容は専門的なものとなっていきます。
またサイトを訪問するユーザーのニーズに合わせてコンテンツを継続的に調整して行くことにより、サイト内にあるコンテンツをさらに充実させていくことができますね。
専門的な情報を載せたコンテンツはユーザーからの高い評価を得やすいため、結果としてサイトを定期的に訪れるユーザーの増加につながっていきます。
そうした積み重ねがなされていくことにより、ビッグキーワードでもランキング上に表示される可能性が出てくるわけですね。
ロングテールSEOのメリットその2:競合しにくい
複合キーワード対策を実施することによって、ビッグキーワードのみに絞ったSEO対策を行っている他サイトとの差別化も可能となります。
ニッチキーワードを2つ以上含むコンテンツを作成することにより、コンテンツは非常にユニークなものとなります。
またより幅広いユーザーの検索結果にサイトが表示されることとなるというのも魅力ですね。
メリットがあればデメリットもあるよ!
ロングテールSEOのデメリット:コンテンツの管理が難しい
ただし複合キーワード対策にはデメリットとなりうる点があります。それは「コンテンツの管理が難しい」という点です。
ニッチキーワードに合わせてコンテンツの最適化を行う場合、必然的にコンテンツの量が非常に多くなります。そのため注意していないと類似したテーマや似通った内容について記述したコンテンツを複数作成してしまう可能性があります。
コンテンツ数がどれほど多くても、ユーザから「量が多いだけで中身が薄い」「質が良くない」と判断されてしまうなら、ランキング上位を目指すことは難しくなってしまうでしょう。
サイトの見やすさに十分な注意を払おう!
また「サイトの見やすさ」に注意を払うことも大切なポイントです。
コンテンツ数が多くなるにつれてサイト内に多数の階層ができてしまい、サイトを訪れたユーザーがコンテンツを見つけにくい状態になったという事例が幾つもあります。
これはサイトの評価を大きく下げてしまう原因となり得ます。
なのでサイトの構成を定期的にチェックし、リンクをいつも綺麗に整理しておくことが非常に重要です。
「複合キーワード対策はページ数を増やせば良い」というのは正しくありません。
むしろコンテンツの質と情報の見やすさにいつも注意を払いましょう。
ロングテールSEOを導入する際の注意点
「ビッグキーワード」と組み合わせる「ニッチキーワード」の選定がロングテールSEOのかぎとなります。
企業が運営しているサイトの場合、「ビッグキーワード」は会社の事業内容と直接関係している特に汎用性の高い単語を選択します。
その後、業務と関連している単語をできるだけ多くリストアップして、複合キーワードを作っていきます。
しかし、複合させたキーワードがユーザーにまったく検索されない組み合わせでは効果がありません。
それを確かめるために、Googleのキーワードプランナーを利用して各複合キーワードの検索回数を調査しましょう。
基準となる検索回数を事前に決めておき、それ以下の複合キーワードに関しては候補から除外するのが賢明です。
キーワードプランナーの最新のニュースをチェック!
SEOに大きな痛手か?AdWords広告予算が少ないと、キーワードプランナーで月間検索ボリュームが手に入らなくなる
まだ僕の所では普通に見れていますが、無料なので仕方ない部分はありますね!
サジェストツールも使いながらキーワード選定をしていきましょう!
サジェストキーワードがSEO対策やコンテンツ作成を救う!
ロングテールSEOは短期間で効果が出る対策法ではありません。
しかし、根気よくコンテンツの改良とキーワードの選定を続けていくなら必ず結果に結びつきます。
そして、ネット上にあなたの会社の大きな資産を作り出すことができます。
「短期間で結果を出すため、コンテンツの内容はほぼ同じでタイトルだけ変更する」という手法に陥らないよう注意しましょう。
これは「ドアウェイページ」と呼ばれ、サイトに関する評価を大きく下げてしまいます。
ファーストステップ
もしあなたが管理する自社のホームページにこのSEO対策を導入しようと考えているなら、まずはキーワードの選定をじっくりと行いましょう。
焦らず質の良いコンテンツを作り続けることこそがサイトへのユーザー流入を増やす最短にして最良の方法なのです。