「来月の仕事が少ない」

「今の元請けから仕事が来なくなったら怖い」

「独立したけれど、どうやって新しい仕事を取ればいいのか分からない」

建設業をしていると、仕事の取り方に悩む時期があります。

独立したばかりの頃だけではありません。5年、10年と経営していても、取引先の状況が変われば急に仕事が減ることがあります。一社から多くの仕事をもらっている会社ほど、その取引先の都合が自社の売上に直結します。

SONIDOでも、建設会社の方からホームページ制作の相談を受けるとき、「仕事を増やしたい」「一社への依存を減らしたい」「自分たちでも直接仕事を取りたい」といった話を聞きます。

ただし、「仕事を増やす」といっても、方法によって成果が出るまでの時間は違います。

知人へ連絡すれば、今週中に仕事が見つかるかもしれません。マッチングサービスなら、比較的早く案件を探せます。一方、ホームページやSEOは、今日始めて明日から毎日問い合わせが来るものではありません。

だから、仕事の取り方を考えるときは、方法をただ並べるのではなく、

今すぐ仕事を取る方法と、将来仕事に困りにくくする方法を分けて考えること

が大切です。

この記事では、建設業の仕事の取り方を7つ紹介します。そのうえで、今の状況なら何から始めればいいのかを分かりやすく整理します。

建設業の仕事の取り方は3段階で考える

建設業の仕事の取り方は、大きく3つに分けられます。

今すぐ仕事を取る方法。仕事を安定させる方法。そして、自社へ直接問い合わせが来る仕組みを作る方法です。

01
今すぐ
仕事を探す
  • 元勤務先・知人
  • 元請け会社への営業
  • マッチングサービス

空いている予定を埋める

→
02
中期
仕事を安定させる
  • 地域の会社との提携
  • 紹介・リピート
  • 公共工事・入札

仕事の入口を増やす

→
03
長期
自社で集客する
  • ホームページ
  • SEO・Googleマップ
  • 広告・SNS

探さなくても相談が来る状態へ

大切なのは、どれか一つだけを選ぶことではありません。

今月の仕事が少ないなら、今すぐ仕事につながりやすい方法を使います。しかし、それだけを繰り返していると、半年後もまた同じように仕事を探すことになります。

だから同時に、将来自社へ問い合わせが来る仕組みも育てます。

今日の売上を作りながら、未来の仕事の入口も作る。

この二本立てが、建設業の仕事を安定させる基本です。

建設業の仕事の取り方7選

ここから、代表的な7つの方法を紹介します。

どの方法が一番優れているという話ではありません。今すぐ仕事が必要なのか、安定した取引先を増やしたいのか、将来自社で直接仕事を取りたいのかによって、優先する方法は変わります。

仕事の取り方 仕事になる速さ 利益の残しやすさ 安定性 向いている目的
元勤務先・人脈 早い 低〜中 低〜中 今すぐ仕事が必要
元請け・協力会社営業 比較的早い 低〜中 中 継続案件を増やしたい
マッチングサービス 比較的早い 低〜中 低 空いている予定を埋めたい
地域の会社との提携 中 中〜高 高 紹介ルートを増やしたい
紹介・リピート 中 高い 中 良い仕事を増やしたい
公共工事・入札 遅め 案件による 中〜高 受注経路を増やしたい
ホームページ・Web集客 遅め 高い 育つと高い 自社で仕事を取りたい

※上記は一般的な目安です。業種、地域、工事内容、営業力などによって結果は変わります。

この表で見てほしいのは、早く仕事になる方法ほど、必ずしも長期的に安定するわけではないことです。

反対に、ホームページやSEOは結果が出るまで時間がかかりますが、育てば「こちらから仕事を探さなくても、相談する人から見つけてもらえる」という状態を作れます。

1.元勤務先・知人・これまでの人脈から仕事をもらう

独立したばかりの頃に、一番早く仕事につながりやすいのが、これまでの人脈です。

以前勤めていた会社、現場で知り合った会社、職人仲間、取引のあった材料会社などへ連絡します。「仕事をください」とだけ言う必要はありません。

たとえば、

「来月の後半が少し空いています」

「○○工事なら対応できます」

「急ぎの現場があれば声をかけてください」

と、空いている時期と対応できる仕事を具体的に伝えます。

ただし、人脈だけに依存するのは危険です。紹介してくれる会社の仕事が減れば、自社の仕事も減ります。知り合いだからという理由で、価格を断りにくくなることもあります。

人脈は、今すぐ仕事を取る方法としては非常に大切です。しかし、それだけを会社の営業方法にしないことが重要です。

2.元請け会社・協力会社へ営業する

継続的な仕事を増やしたいなら、元請け会社や協力会社との取引を増やす方法があります。

ただ、昔のように手当たり次第に飛び込み営業をする必要はありません。まず、自社が対応したい地域にある会社を調べます。

見るポイントは、

  • 自社が対応できる工事を受注しているか
  • 施工エリアが合っているか
  • 協力会社を募集しているか
  • 事業を拡大していそうか
  • 自社の技術や人員が役立ちそうか

です。

大切なのは、「何でもできます」と営業しないことです。

「職人が必要なら何でもやります」より、

「神奈川県内で○○工事に対応しています」

「急な○○工事にも対応できます」

「この規模の現場を年間○件ほど経験しています」

と伝えた方が、相手も仕事を頼めるか判断しやすくなります。

営業するときも、ホームページと同じです。

何ができる会社なのかを、相手が判断できる形で伝えてください。

3.建設業のマッチングサービスを活用する

予定が空いていて、比較的早く案件を探したい場合は、建設業向けのマッチングサービスも選択肢になります。

仕事を発注したい会社と、仕事を受けたい会社や職人をつなぐサービスです。登録後に案件を探したり、自社の情報を見た発注者から連絡を受けたりします。

マッチングサービスのメリットは、自分の人脈だけでは出会えなかった会社や案件を見つけられることです。一方で、価格競争になりやすい、自社に合わない案件もある、継続受注につながるとは限らないといった面もあります。

そのため、

「利益が出ないけれど、とにかく受ける」

のではなく、

  • 対応エリア
  • 工事内容
  • 必要な人数
  • 工期
  • 支払い条件
  • 自社の利益

を確認してください。

空いている予定を埋めるために使うのか、新しい取引先を見つけるために使うのか。目的を決めて活用することが大切です。

仕事がないとき、ここまでの3つを先に動かす

今月や来月の仕事が少ないなら、ここまで紹介した3つを先に動かしてください。

1.元勤務先や知人へ連絡する
2.元請け・協力会社候補へ営業する
3.マッチングサービスで案件を探す

「ホームページを作って、SEOを始めれば何とかなる」

と考えるのは危険です。

Web集客は大切ですが、育つまでには時間がかかります。今月の売上が必要な会社が、数ヶ月後の検索順位だけを待っているわけにはいきません。

短期の仕事は自分から取りに行く。長期の仕事は向こうから来る仕組みを作る。

この二つを同時に進めてください。

4.不動産会社・管理会社など地域のパートナーを増やす

仕事を安定させたいなら、一回限りの案件だけを探すのではなく、継続的に仕事が発生する相手との関係を増やします。

業種によって違いますが、たとえば、

  • 不動産会社
  • 賃貸管理会社
  • 工務店
  • リフォーム会社
  • 建築士
  • 税理士や司法書士
  • 遺品整理会社
  • 介護事業者

などが考えられます。

解体業なら、相続や空き家に関わる会社。塗装業なら、建物を管理している会社。工務店なら、土地や中古住宅に関わる会社。

自社のお客様が、

工事を依頼する前に、誰へ相談するのか

を考えてください。

たとえば、実家を相続して解体を考える人は、最初から解体会社へ相談するとは限りません。不動産会社や司法書士へ先に相談することがあります。

その「一つ前の相談先」と関係を作ると、新しい仕事の入口になります。

名刺交換だけでは仕事になりません。どんな相談に対応できるのか、どんな案件なら紹介してほしいのかを具体的に伝えてください。

5.紹介とリピートが自然に増える仕組みを作る

紹介は、建設業にとって非常に良い仕事の取り方です。

すでに自社を知っている人から紹介されるため、最初からある程度の信頼があります。価格だけで比較されにくいこともあります。

ただし、

「良い仕事をしていれば、いつか紹介してくれる」

と待つだけでは安定しません。

工事が終わったあとに、

  • 困ったことがあれば連絡してもらう
  • 保証や点検について案内する
  • 他の工事にも対応できることを伝える
  • 施工事例掲載の許可をもらう
  • お客様の声をお願いする

といった関係を続けます。

また、お客様は自社がどんな仕事まで対応しているのか、意外に知りません。

外壁塗装を依頼したお客様が、その会社が雨漏り修理や屋根工事にも対応していると知らないことがあります。以前依頼した会社を忘れてしまうこともあります。

一度仕事をしたお客様との関係を終わらせないことも、新しい仕事を増やす大切な方法です。

6.公共工事や入札を受注経路の一つにする

会社の規模や業種によっては、公共工事や入札も仕事の取り方の一つです。

すべての建設会社に向いているわけではありません。必要な許可や手続き、会社の体制などを確認する必要があります。

ただ、民間の一社だけに依存している会社にとっては、受注経路を増やす方法になります。

ここで大切なのは、

「公共工事だけ」

「民間の元請けだけ」

「紹介だけ」

と、一つの方法へ偏りすぎないことです。

建設業の経営を安定させるには、複数の仕事の入口を持つことが大切です。

7.ホームページ・SEO・Googleマップで自社の仕事を取る

最後が、自社で集客する方法です。

ホームページ、SEO、Googleマップ、Web広告、SNSなどを使い、仕事を探している人から自社を見つけてもらいます。

この方法は、今すぐ仕事が必要なときには向きません。今日ホームページを作って、明日から毎日問い合わせが来るわけではないからです。

しかし、育ってくると大きな違いが生まれます。

これまで:

「仕事はありませんか?」

と自社から探す。

自社集客が育ったあと:

「この工事について相談したいのですが」

と見込み客から連絡が来る。

この違いです。

仕事を探し続ける
自社から営業する

仕事が減るたびに、新しい案件を探す。

→
自社集客を育てる
相談する人から見つけてもらう

ホームページが仕事の入口として残り続ける。

ただし、ホームページを作るだけでは仕事は増えません。

SONIDOでもよく見るのが、

「ホームページを作れば、勝手に問い合わせが来ると思っていた」

という状態です。

ホームページには、

  • 誰向けの会社なのか
  • 何の仕事が得意なのか
  • 施工事例
  • 費用の目安
  • 選ばれる理由
  • 誰が対応するのか
  • 問い合わせまでの流れ

といった、依頼する人が判断するための情報が必要です。

さらに、SEOやGoogleマップ、広告などから見つけてもらう必要があります。

下請けから自社で直接仕事を取る方法については、建設業が下請けを脱却して元請けになる方法で詳しく解説しています。

ホームページを作る前に「何の仕事を増やすか」を決める

自社集客で一番避けたいのが、

「何でもできます」

というホームページです。

建設会社は、本当にいろいろな仕事ができます。

しかし、

新築もできます。

リフォームもできます。

外構もできます。

塗装もできます。

小さな修理もできます。

と全部を同じように並べると、未来のお客様には「何が一番得意な会社なのか」が伝わりません。

自社集客を始める前に、

これから一番増やしたい仕事は何か

を決めてください。

判断するときは、

  • 利益が残るか
  • 実績があるか
  • 自社が得意か
  • 今後も需要がありそうか
  • お客様に選ばれる理由があるか

を考えます。

ホームページは、会社ができることを全部並べる場所ではありません。

これから増やしたい仕事を増やすための場所です。

仕事がない会社ほど「二本立て」で動く

今、仕事が少ない会社に、

「ホームページを作りましょう」

「SEO記事を書きましょう」

だけを勧めるのは現実的ではありません。

会社には、今月の売上が必要だからです。

だからSONIDOでは、仕事の取り方を二本立てで考えます。

1本目:今すぐ仕事を取る

  • 既存の人脈へ連絡する
  • 元請け会社へ営業する
  • 協力会社を探す
  • マッチングサービスを使う

2本目:将来の仕事を作る

  • 増やしたい仕事を決める
  • ホームページを整える
  • 施工事例を増やす
  • SEO記事を作る
  • Googleマップを整える

一つ目だけなら、半年後も仕事を探し続けます。

二つ目だけなら、成果が出るまでの売上に困るかもしれません。

だから、両方を進めます。

短期
今日の売上を作る
  • 人脈へ連絡
  • 元請け営業
  • マッチング
+
長期
未来の仕事を作る
  • ホームページ
  • 施工事例
  • SEO・Googleマップ
=
仕事に困りにくい会社へ

複数の仕事の入口を持つ

これが、今回の記事で一番お伝えしたいことです。

今の状況別|最初にやること

最後に、今の状況ごとに何から始めればいいか整理します。

来月の仕事が足りない

まず、人脈、元請け営業、マッチングを動かします。同時に「なぜ仕事が途切れたのか」も考えてください。

毎回、仕事がなくなるたびに同じことを繰り返しているなら、長期の集客経路が必要です。

一社の元請けに依存している

今の関係を壊す必要はありません。

取引を続けながら、新しい元請け会社、地域のパートナー、自社集客という別の入口を少しずつ増やします。

仕事はあるけれど利益が残らない

仕事を増やす前に、受けている仕事を確認してください。

利益が出ない仕事をさらに増やしても、忙しくなるだけです。どんな仕事なら利益が残るのかを決め、その仕事を増やす方法を考えます。

将来は元請けになりたい

ターゲット、利益が出る価格、増やしたい仕事を決め、自社のホームページを育てます。

詳しい流れは、建設業が下請けを脱却して元請けになる方法をご覧ください。

ホームページはあるけれど問い合わせがない

新しい集客方法を増やす前に、ホームページのどこに問題があるかを確認します。

人が来ていないのか。人は来ているけれど問い合わせがないのか。そもそも誰向けの会社か伝わっていないのか。

改善の考え方は、ホームページ改善の方法で解説しています。

SONIDOが建設業の仕事の取り方で大切にしていること

SONIDOでは、建設会社から仕事を増やしたいと相談されたとき、最初から「SEOをやりましょう」「ホームページを作りましょう」とは考えません。

まず確認したいのは、

今すぐ仕事が必要なのか。

一社への依存を減らしたいのか。

利益が出る仕事を増やしたいのか。

将来自分たちで直接仕事を取りたいのか。

です。

必要なものが違うからです。

今月の仕事がない会社には、今すぐ動く方法が必要です。一方で、人脈と紹介だけで10年やってきた会社には、自社への問い合わせが来る仕組みを作る必要があります。

SONIDOのお客様でも、ホームページを新しくし、ターゲットを絞り、施工事例やSEO記事を増やすことで、問い合わせを増やしてきた建設会社があります。

ただし、共通しているのは、

ホームページを作って待っていただけではない

ということです。

誰からどんな仕事を取りたいのかを考え、必要な情報を作り、見つけてもらい、改善を続ける。

仕事の取り方は、一つの裏技で変わるものではありません。

でも、仕事の入口を一つずつ増やすことはできます。

まとめ

建設業の代表的な仕事の取り方は、次の7つです。

  1. 元勤務先・知人・人脈
  2. 元請け会社・協力会社への営業
  3. 建設業のマッチングサービス
  4. 地域の会社との提携
  5. 紹介・リピート
  6. 公共工事・入札
  7. ホームページ・Web集客

ただし、7つ全部を一度に始める必要はありません。

今すぐ仕事が必要なら、人脈、営業、マッチングから動きます。

同時に、半年後、一年後のために、ホームページ、施工事例、SEO、Googleマップなどを育てます。

今日の仕事を取りながら、未来の仕事の入口も作る。

これが、建設業の仕事を安定させるために大切な考え方です。

仕事がなくなるたびにゼロから探すのではなく、紹介、取引先、提携先、自社集客など、複数の入口を持つ会社へ変えていきましょう。


よくある質問

Q 建設業で仕事がないとき、最初に何をすればいいですか?
A

直近の仕事が必要なら、以前の勤務先や知人への連絡、元請け会社や協力会社への営業、建設業向けマッチングサービスの活用から始めます。同時に、今後も同じ状態を繰り返さないため、ホームページや施工事例など長期的な仕事の入口も作ってください。

Q 建設業の仕事を安定させるにはどうすればいいですか?
A

一社や一つの方法に依存しないことが大切です。元請け会社、紹介、地域の提携先、リピート、自社ホームページなど複数の仕事の入口を持ちます。今の取引先との関係を続けながら、別の経路を少しずつ増やしてください。

Q 一人親方でもホームページから仕事を取れますか?
A

可能ですが、ホームページを作るだけでは仕事は増えません。誰からどんな仕事を取りたいのかを決め、施工事例、対応内容、費用の目安、対応エリアなど、依頼する人が判断できる情報を掲載する必要があります。

Q 建設業のマッチングサービスだけで仕事は安定しますか?
A

空いている予定を埋めたり、新しい取引先を探したりする方法として役立ちますが、一つのサービスだけに依存することはおすすめしません。人脈、営業、紹介、自社集客など、複数の仕事獲得方法と組み合わせることが大切です。

Q ホームページを作ればすぐに仕事が増えますか?
A

すぐに増えるとは限りません。ホームページは、誰向けの会社か、何が得意か、施工事例、費用などを整えたうえで、SEOやGoogleマップ、広告などから見つけてもらう必要があります。今すぐ必要な仕事は営業などで取りながら、長期的にホームページを育てる方法が現実的です。

Q 下請け仕事と自社集客は両方続けてもいいですか?
A

問題ありません。安定した下請け仕事を続けながら、自社への直接問い合わせを少しずつ増やす方法もあります。急に今の取引をすべてやめるのではなく、仕事の入口を増やして依存を減らしていくことが大切です。

仕事を探し続ける会社から、仕事の入口を持つ会社へ

「来月の仕事が少なくて不安」

「一社の元請けに依存している」

「ホームページはあるけれど、仕事につながっていない」

「将来は自分たちで直接仕事を取りたい」

そんな方は、SONIDOの無料相談をご利用ください。

今すぐ何をした方がいいのか。将来のために何を作るべきなのか。現在の仕事の取り方やホームページを見ながら整理します。

いきなりホームページ制作をおすすめするのではなく、まず「どんな仕事を、誰から増やしたいのか」から一緒に考えます。

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