「アクセスはそれなりにあるのに、問い合わせがほとんど来ない」。こうしたお悩みを抱えている会社は少なくありません。
「作ったときに比べてアクセスは増えた。でも問い合わせは月1〜2件のまま変わらない」「Googleアナリティクスを見ると毎月何百人も来ているのに、なぜ問い合わせにならないのか」。こうした状況は、集客(アクセス)の問題ではなく、サイト内の問題です。原因が違うので、対策も変わります。
この記事では、アクセスはあるのに問い合わせにつながらないホームページに共通する「4つの原因」と、それぞれの具体的な改善策を解説します。SONIDOが実際にお手伝いした事例も交えてお伝えします。
目次
まず「本当にアクセスがあるのか」を確認する
改善を始める前に、一つ確認しておきたいことがあります。「アクセスがある」とは、具体的にどれくらいのことを言っているか、です。
目安として、高額・信頼商材(リフォーム・制作依頼・士業など)の場合、サービスページやトップページへの月1000セッションのアクセスで問い合わせ1件あれば現実的なラインです。1000セッションあって問い合わせがゼロ、または1,500セッションあっても月1件以下という状態であれば、サイト内の問題(導線・訴求・信頼・フォーム)を疑うべき状態です。
ただし、ブログ記事でアクセスを集めているサイト(コンテンツマーケティング中心)は、サイト全体のアクセス数でCVRを測ると正確に判断できません。 記事に来る人の多くは「今すぐ依頼したい人」ではなく「情報収集中の人」なので、1,500セッションあっても問い合わせがゼロ〜数件というのは構造的に起きます。この場合は、サイト全体ではなくサービスページやトップページへのアクセスに対する問い合わせ率を見るのが正確です。
一方、月100セッション以下であれば、そもそものアクセス数が少なすぎる可能性があります。アクセスが少ない場合は、集客(SEO・発信)の問題が先です。
確認方法はGoogleアナリティクス(GA4)で「過去3か月の月間セッション数」を見るだけです。数字によって、次に手をつけるべき場所が変わります。
アクセスが十分あるなら、問題はサイトの中にあります。原因を4つに分けて解説します。
原因①:「誰向けのサービスなのか」が伝わっていない
アクセスはあるのに問い合わせにならない最も多い原因が、訴求のズレです。ホームページを見た人が「自分向けの話だ」と感じられないと、どれだけ読んでも問い合わせには至りません。
よくあるパターンは、「みなさんに対応します」「地域密着で丁寧な施工」「安心価格」のような言葉が並んでいるサイトです。悪い言葉ではありませんが、誰に向けた言葉かが分からない。訪問者は「自分のことを言っている」と感じられず、「参考になったけど、ここに頼もう」とはならないのです。
改善の方向
「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を最初のページで明言します。読んだ人が「自分だ」と感じる言葉を先に出すことで、問い合わせの質が上がります。ターゲットを絞るほど、刺さる人には深く刺さります。
例えばこんな言葉
原因②:「この会社に頼んでいいのか」という不安が残っている
ホームページを見て「良さそう」と思っても、「本当に大丈夫か」という不安が残ると、人は問い合わせボタンを押せません。特に、高額・信頼が問われる商材(住宅リフォーム・制作依頼・士業など)では、この不安の壁が高くなります。
「信頼の根拠」が見えないサイトは、この壁を越えられません。信頼の根拠とは、施工実績・お客様の声(具体的なエピソード付き)・担当者の顔と経歴・資格や実績の数字・代表者の考え方。「誰がやるのか・どんな実績があるのか」が見えることです。
改善の方向
まず次の3点から手をつけましょう。
SONIDOがお手伝いした事例で、窓リフォーム業の問い合わせが月3件から月40件(約13倍)になったのは、取材を通じて「なぜこの会社に頼む価値があるのか」を言葉にし、施工事例を継続的に更新したことが大きな要因でした。工務店でも、社長の言葉と人柄が伝わるページに作り直してから、半年に1件程度だった問い合わせが月10件程度に増えています。信頼の見せ方が変わると、問い合わせ数は変わります。
原因③:問い合わせまでの「導線」が分かりにくい
「問い合わせしたい」と思ったのに、フォームへのボタンが見つからない。見つかっても、入力項目が多すぎて途中でやめてしまう。この「導線の問題」は、中小企業のサイトに非常によくある構造的な問題です。
よくある導線の問題はこうです。
- 「お問い合わせはこちら」ボタンがフッターにしか置かれていない
- 各ページから問い合わせフォームへのリンクがない
- フォームの入力項目が10項目以上ある
- スマホでボタンが小さくてタップしにくい
- 「まずは相談だけでも」という一言がなく、問い合わせへの心理的ハードルが高い
改善の方向
まず自分のスマートフォンでトップページから問い合わせフォームまでの道のりを実際に辿ってみてください。迷う場所があれば、そこが離脱ポイントです。そのうえで次の3点を改善します。
原因④:「今すぐ頼もう」という動機付けがない
訴求が伝わり、信頼も積まれ、導線も分かりやすい。でも「今でなくてもいいか」と思われると、問い合わせは先送りされます。先送りされた問い合わせは、多くの場合そのまま消えます。
動機付けが弱いサイトに共通するのは、「読んでためになったけど、なぜ今すぐ連絡しなければいけないのかが分からない」状態です。
改善の方向
CTAに「今動く理由」を一言添えます。自社のサービスに合わせて、次のどちらかの切り口で考えてみてください。
「今の状況」を伝える
「タイミングの理由」を伝える
4つの原因を整理する

どこから手をつければいいか
4つの原因を見て「全部当てはまる」と感じた方もいるかもしれません。全部いっぺんに直そうとすると大変なので、優先順位をつけます。
最初に手をつけるべきは②信頼の根拠です。施工事例・お客様の声・担当者の顔。これらは追加するだけでよく、サイト全体を作り直す必要がありません。かつ、効果が出やすい改善です。
次に③導線。ボタンの追加とフォームの簡素化は、技術的に比較的取り組みやすい改善です。
①訴求のズレは、ページの文章や構成を見直す必要があるため少し手がかかりますが、ここが変わると問い合わせの「質」が大きく変わります。
④動機付けは、CTAの文言を1〜2行加えるだけでも変わります。どのページのCTAにも「今動く理由」を一言足してみてください。
それでも「どこが問題か分からない」という場合は、現状を一度診断することが一番の近道です。
まとめ
アクセスがあるのに問い合わせにならない場合、問題はサイトの中にあります。「訴求のズレ」「信頼の根拠がない」「導線の分かりにくさ」「動機付けの弱さ」。この4つのどこかに、あるいは複数に詰まりがあります。
闇雲にリニューアルや広告に投資する前に、まず「どこで詰まっているか」を診断することが大切です。原因が分かれば、対策は意外とシンプルです。
集客(アクセスを増やす方法)についてはホームページ集客の方法|実際に成果が出た12の事例を、サイト全体の見直しについてはホームページリニューアルの進め方もあわせてご覧ください。
問い合わせが増えるホームページに、いっしょに変えませんか?
「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」「どこが問題か自分では分からない」という方は、SONIDOの無料相談をご利用ください。現状のホームページを拝見しながら、どこで詰まっているかをいっしょに診断します。
関連記事
よくある質問
Qアクセスはあるのに問い合わせが来ない原因は何ですか?
主に4つの原因があります。①誰向けのサービスか伝わっていない(訴求のズレ)②信頼の根拠が見えない③問い合わせまでの導線が分かりにくい④今すぐ動く動機付けがない、です。月500件あって問い合わせゼロ、または1,000件あっても月1件以下であれば、この4つのどこかに問題があります。
Qどこから改善すればいいですか?
まず施工事例・お客様の声・担当者の顔など「信頼の根拠」の追加から始めるのがおすすめです。サイト全体を作り直す必要がなく、追加するだけで効果が出やすいためです。次に問い合わせボタンの配置とフォームの簡素化(入力項目を3つに絞る)に取り組みましょう。
Q問い合わせフォームの入力項目は何個が適切ですか?
基本は「お名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」の3項目です。電話番号・会社名は任意にすることで離脱を防げます。入力項目が増えるほど途中でやめる人が増えます。まず連絡を取ることが目的なので、必要最小限の項目に絞ることをおすすめします。
Qリニューアルしないと改善できませんか?
必ずしもリニューアルは必要ありません。信頼の根拠(実績・お客様の声)の追加、ボタンの配置変更、フォームの簡素化、CTAへの一言追加。これらは既存のサイトでも対応できる改善です。ただし、訴求(誰向けか)がサイト全体でズレている場合は、ページの構成から見直した方が効果的なこともあります。
Q問い合わせボタンはどこに置けばいいですか?
最低でもヘッダー・各セクションの末尾・ページ下部の3か所に設置します。フッターだけに置かれているサイトは、フォームにたどり着く前に離脱されやすいです。スマートフォンでタップしやすいサイズ(高さ44px以上が目安)にすることも大切です。