価格だけで比べられる前に選ぶ理由を伝えよう、という見出しに、解決できる悩み・選ぶ理由・相談を表す図を添えたSONIDOニュースのイラスト。

2026年11月3日(火)|Web集客・価値の伝え方

問い合わせは来るけれど、話がいつも値下げの相談から始まる。ホームページを見直すなら、その件数だけでなく、どんな相談が届いているかにも目を向けたいところです。

自社が大切にしている仕事の進め方や、費用をかけている理由が伝わっていなければ、お客様が比較できるのは金額だけになってしまいます。

11月2日に発表されたフォトスタジオ選びの調査には、そんな価格の伝え方を考えるヒントがありました。今回は業種を問わず、価値を理解したうえで相談してもらうために、ホームページで何を見直せるかを考えます。

価格への関心と、追加料金への不安

株式会社NEXER Groupと岐阜のフォトスタジオ「岐阜創寫舘」による調査では、スタジオ選びで重視する項目として「価格」を選んだ人が55.5%、利用時の不安として「追加料金がかかる」を選んだ人が43.5%でした。どちらも複数回答の設問です。

調査期間は2026年10月19日〜26日。全国の女性200人を対象としたインターネット調査です。この結果だけで、価格を気にする人は全員、安さだけで選んでいると判断することはできません。

発表日:2026年11月2日/SONIDO確認日:2026年11月3日。出典:株式会社NEXER Groupと岐阜創寫舘による調査。共同調査先:岐阜創寫舘

増やしたいのは、自社の価値を理解した相談

価格が大切なのは、どんな買い物でも同じだと思います。ただ、仕事を依頼する際には、解決したい悩みや、任せる相手に求めることもあるはずです。

SONIDOが集客で考えたいのは、自社の価値に納得して相談してくれる方との出会いです。最安値だけを探している方と、自社が大切にしていることが合わないなら、問い合わせの前にその違いが分かる方が、お互いに無理がありません。

そのためには、ホームページで「何をしている会社か」から一歩進んで、「どんな悩みに応えられるか」「なぜ、その進め方や料金なのか」を伝える必要があります。

料金を説明する前に、選ぶ理由が伝わっているか

「高品質です」「丁寧に対応します」だけでは、具体的な違いは分かりにくいものです。お客様が判断できる言葉にするなら、実際に行っていることまで書きたいところです。

例えば、依頼前に何を聞き、どこまで確認してから提案するのか。納品やサービス提供までに、どんな確認を重ねるのか。その後の対応はどこまで含まれるのか。自社で行っている仕事の中に、説明できることがないかを振り返ります。

さらに、その取り組みがお客様のどんな困りごとに応えるのかを添えます。「この工程があります」で終わらず、「何を確かめるために、この工程を設けているか」まで伝えると、料金の背景も考えてもらいやすくなります。

裏付けには、実際の事例や仕事の流れ、掲載の確認が取れたお客様の声などを使います。確認できる事実から、自社を選ぶ理由が見えるようにしていきましょう。

料金は、価値と条件を一緒に見せる

価値を伝えるからといって、料金を分かりにくくする必要はありません。自社に相談するか判断してもらうために、費用の目安や含まれる内容、別途費用が必要になる条件も、近くに載せておきます。

金額だけが大きく目に入るページなら、その前後に、対応する悩みや仕事の範囲、進め方を加えてみます。なぜその費用が必要なのかを、実際のサービス内容から説明する形です。

一律の料金を出せない場合は、どんな確認をして見積もりを出すか、相談や見積もりに費用がかかるかも伝えます。内容や費用感が合わない方には、その段階で判断してもらえるようにしましょう。

「少し高くても、ここにお願いしたい」と思えるか

ホームページを見直すときに考えたいのは、自社ならではの価値が、ページ全体から伝わっているかということです。

サービスの説明と料金が載っているだけでは、お客様には違いが分からないかもしれません。どんな悩みを理解してくれるのか、何を大切に仕事をしているのか、なぜ安心して任せられるのか。読み進めるうちに、その会社に頼む理由が見えてくる内容になっているでしょうか。

強みを一言で掲げるだけでなく、実際の仕事や取り組み、お客様への向き合い方が、その言葉を支えていることも大切です。自分たちが伝えたい順番だけでなく、お客様が知りたいことや、不安に思うことに沿った構成になっているかを見てみます。

そうした内容が伝わって初めて、「他より少し高くても、この会社に相談してみたい」と考えてもらう理由が生まれるのだと思います。料金を比べるだけでは分からない、任せる意味や安心感を感じてもらえるかどうかです。

ページを読んだ後に残る印象が「いくらだったか」だけになっていないか。それとも、「ここなら自分のことを分かってくれそう」「この考え方ならお願いしたい」と思えるのか。自社のホームページを、そんな目で読み返してみてはいかがでしょうか。

公開後は、問い合わせの中身まで見る

ページを変えた後は、問い合わせ数に加えて、相談の内容も振り返ります。自社の強みに触れた相談があったか、希望する仕事と合っていたか、金額だけを比べるやり取りが多くなっていないか。そうした記録が、次の見直しの材料になります。

今回の調査が、こうした施策の効果や他業種の傾向を証明しているわけではありません。ここで紹介したのは、調査をきっかけにSONIDOが考える、ホームページの見直し方です。

価格だけを入口にすると、伝える機会を失ってしまう自社の良さがあるかもしれません。誰に選んでほしいのか、その方が納得できる材料は何か。そこから、自社ならではの価値が伝わる構成や中身を整えていきたいですね。